急制動(ブレーキ編)
○ バイクのブレーキには前輪ブレーキ・後輪ブレーキ・エンジンブレーキの3種類があります。
バイクを安全に短い距離で止めるためには、それぞれのブレーキの特徴を良く理解して使う必要があります。
それぞれの特徴・注意点は以下の通りです。
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特徴
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注意点
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前輪ブレーキ
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制動力は「大」
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ロックさせてしまうと転倒につながる危険性が高い
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後輪ブレーキ
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制動力は「中」
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強くかけるとすぐにロックするが、ロックしても転倒につながりにくい
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エンジンブレーキ
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制動力は「小」
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クラッチを握るとエンジンブレーキは効かなくなる
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※ 前後輪ブレーキの使用比率は以下の通りです。
○ 乾燥した路面では「前ブレーキ7:3後ブレーキ」くらいの気持で前輪ブレーキ主体で行います。
○ 雨天などで路面が濡れている時は「前ブレーキ5:5後ブレーキ」くらいの気持ちで、あまり前輪ブレーキを強くかけすぎないようにしましょう。
前輪ブレーキは
右手のレバーで操作します
後輪ブレーキは
右足のペダルで操作します
○ 上記の表により、バイクを短い距離で止めるには前輪ブレーキの使い方がポイントになるわけですが、後輪ブレーキやクラッチも正しく使うことが大切です。
では、いよいよブレーキです。
バイクを安全に止める為のブレーキも、使い方を誤ると転倒につながり危険です。
正しい知識と正しい技術をマスターしてください。
※ 前輪ブレーキと後輪ブレーキは同時にかけていくのですが、どのような調節をすればいいのでしょうか・・・。
いきなり「ガツン!」と強くかけますか?
それとも「徐々に」ブレーキレバーを握っていきますか?
いくら短い距離で停止するといっても、いきなり「ガツン!」と強いブレーキをかけてしまっては、前輪タイヤがスリップして転倒してしまいます。(>_<)
☆ ですから「徐々に」ブレーキレバーを握っていきます。(^^)v
○ タイヤのグリップについて・・・。
タイヤはある程度温まっていると、グリップは良くなりますが、冷えていると非常に滑りやすくなっています。
タイヤを手で触ってみて暖かく感じるときは大丈夫ですが、冷たく感じるときは要注意です!
タイヤや路面の温度が低い、冬季のライディングは特に注意してください。
○ タイミングは・・・。
急制動で初心者の方が意外に出来ていないのが、前後輪ブレーキを同時にかけることです。
前後輪ブレーキを、なるべく同じタイミングでかけるように意識してください。